「新NISAで利益が出てきたけど、いつ売ればいい?」
「利益が出ているうちに売ったほうがいい?」
「もっと上がるかもしれないと思うと売れない……」
NISAで投資を続けていると、このような悩みが出てくることがあります。
特に投資初心者の場合、
「利益が出た=売ったほうがいい」
と考えてしまうかもしれません。
しかし、NISAで長期的な資産形成をするのであれば、利益が出たという理由だけで急いで売る必要はありません。
大切なのは、
「なぜ売るのか?」
を考えることです。
この記事では、新NISAで利益が出たときに考えたいことや、売却を検討するタイミング、初心者が避けたい売り方について解説します。
新NISAで利益が出たら売るべき?
結論から言うと、
利益が出たからといって、必ず売る必要はありません。
例えば、100万円投資して、それが120万円になったとします。
20万円の利益が出ているため、
「20万円儲かった!売ろう!」
と思うかもしれません。
しかし、長期的な資産形成を目的としているのであれば、
「今後も保有する予定なのか?」
を先に考えることが重要です。
投資した理由が変わっていないのであれば、利益が出ているという理由だけで売る必要はない場合もあります。
NISAで含み損が出た場合については、こちらの記事で詳しく解説しています。
👉 NISAで損したときの対処法|含み損が出たときに初心者が確認したいこと
利益が出た場合も、基本的な考え方は同じです。
「価格が上がった・下がった」だけで判断しないことが大切です。
そもそも「含み益」と「利益」は違う
ここは初心者が覚えておきたいポイントです。
例えば、
100万円で投資信託を購入
↓
120万円になった
という場合、まだ売却していなければ20万円は含み益です。
実際に売却して初めて、その時点の価格で利益を確定することになります。
つまり、
- 保有中に値上がり → 含み益
- 売却して利益を確定 → 売却益
という違いがあります。
そのため、
「今20万円利益が出ている」
と思っていても、翌日に価格が下がれば利益は減る可能性があります。
新NISAでは「利益が出たら売る」という考え方だけで判断しない
NISAの大きな特徴は、一定の範囲内で投資による利益が非課税になることです。
通常、株式や投資信託などの運用益には税金がかかりますが、NISAでは一定の範囲内で非課税になります。
NISAの基本についてはこちらの記事で詳しく解説しています。
👉 新NISAとは?投資初心者の20代会社員が始めた理由とS&P500を選んだ理由
ただし、
NISAだから売却しても絶対に損をしない
ということではありません。
投資商品そのものの価格は変動します。
そのため、売却するかどうかは「NISAだから」という理由だけではなく、自分の投資目的や資金計画を考えて判断する必要があります。
新NISAで売却を考えるタイミング
では、どんなときに売却を検討すればいいのでしょうか。
ここでは代表的なケースを紹介します。
①お金を使う目的ができたとき
これは比較的分かりやすいケースです。
例えば、
- 住宅購入
- 教育資金
- 車の購入
- 独立資金
- 老後の生活費
- 大きな支出
など、投資していたお金を使う目的ができた場合です。
投資は「お金を増やすこと」そのものが目的ではありません。
最終的には、
自分の生活を豊かにするためにお金を使う
ことも重要です。
そのため、必要な時期が来たら資産を取り崩すことも投資の一部です。
②投資する理由が変わったとき
購入したときと現在で、考え方が変わった場合も売却を検討する理由になります。
例えば、
「アメリカ企業の成長に期待してS&P500を買った」
↓
「やっぱり世界全体に分散したい」
というように、投資方針そのものが変わった場合です。
S&P500とオルカンの違いについてはこちらの記事で詳しく比較しています。
👉 オルカンとS&P500はどっちがおすすめ?20代会社員の私が比較してS&P500を選んだ理由
また、両方を購入する場合についてはこちら。
👉 オルカンとS&P500を両方買うのはあり?メリット・デメリットを20代投資初心者向けに解説
③リスクを取りすぎていると感じたとき
投資を始めたばかりの頃は、
「もっと増やしたい」
という気持ちから、投資額を増やしすぎてしまうことがあります。
例えば、
生活費として必要なお金まで投資してしまったり、貯金をほとんど残さず投資したりするケースです。
その場合は、投資額や資産配分を見直す必要があります。
20代の資産形成についてはこちらも参考になります。
👉 20代会社員の資産形成ロードマップ|貯金・新NISA・投資の始め方を解説
毎月の積立額についてはこちら。
👉 新NISAで毎月いくら投資するべき?20代会社員の手取り別おすすめ積立額を解説
④老後など、使う時期が近づいてきたとき
長期投資では、
「買ったら永遠に持ち続ける」
というわけではありません。
例えば老後の生活費として使う予定なら、必要な時期が近づいたら少しずつ取り崩すことを考える必要があります。
これがいわゆる「出口戦略」です。
NISAの出口戦略についてはこちらの記事で詳しく解説しています。
👉 新NISAの出口戦略とは?20代投資初心者が知っておきたい売却タイミングと取り崩し方法
逆に「利益が出たから」という理由だけで売るのは?
ここは注意したいところです。
例えば、
「10万円利益が出たから売ろう」
「20%上がったから売ろう」
というように、利益率だけを理由に売却する方法です。
もちろん、それが自分の投資方針に合っているのであれば問題ありません。
しかし、長期投資をするつもりだったのに、
「上がったから売る」
「下がったから買う」
を繰り返していると、短期的な値動きに振り回されてしまう可能性があります。
特に初心者は、
「もっと上がるかもしれない」
「今売らないと損するかもしれない」
という感情で判断しやすくなります。
「もっと上がりそう」で売れないときはどうする?
これも投資ではよくある悩みです。
例えば、
100万円
↓
120万円
↓
150万円
↓
「もっと上がるかも」
と考えて保有し続ける。
その後、
150万円
↓
120万円
となる可能性もあります。
逆に、
「150万円になったから売ろう」
と売却したあとに、
150万円
↓
180万円
と上昇する可能性もあります。
つまり、
将来の最高値を正確に当てることはできません。
だからこそ、
「最高値で売ろう」
と考えるより、
「何のために売るのか」
という目的を決めておくほうが重要です。
投資初心者がやりがちなNGな売却
①SNSを見て売る
「暴落する」
「今すぐ売ったほうがいい」
など、SNSではさまざまな情報が流れてきます。
しかし、他人の予想だけで売却を決めるのはおすすめできません。
自分の投資目的や資産状況を考えて判断することが大切です。
②少し下がっただけで売る
投資信託や株式は日々価格が変動します。
少し価格が下がっただけで、
「失敗した!」
と考えて売ってしまうと、その後の値上がりを逃す可能性もあります。
もちろん、投資方針そのものが間違っていた場合は見直す必要があります。
ただ、
「一時的に下がった」
ことと、
「投資先を変更すべき」
ことは別です。
暴落時の対応についてはこちらの記事も参考にしてください。
👉 新NISAで暴落したらどうする?20代投資初心者が知っておきたい正しい対応方法
③利益を確定したくて何度も売買する
利益が出ると、
「一度売って利益を確定したい」
という気持ちになることがあります。
しかし、長期投資をするのであれば、頻繁に売買する必要があるとは限りません。
投資を始めたばかりの人ほど、
「買ったら毎日チェックする」
必要はありません。
自分で決めたルールに沿って淡々と続けることも大切です。
NISAで売却したら非課税枠はどうなる?
NISAでは、売却したからといって、その投資枠がそのまま完全に消えてしまうわけではありません。
新NISAでは、売却した商品の取得価額(簿価)分の非課税保有限度額が、翌年以降に再利用できる仕組みになっています。
ただし、その年にすぐ再利用できるわけではありません。
また、年間投資枠とは別の話なので、仕組みを混同しないようにしましょう。
NISAの制度について詳しく知りたい方はこちら。
👉 新NISAの成長投資枠とは?つみたて投資枠との違いを20代投資初心者向けに解説
オルカンやS&P500を長期保有するなら?
オルカンやS&P500などのインデックスファンドを長期積立している場合、
「利益が出たら毎回売る」
というより、
長期的な資産形成を目的として保有を続ける
という考え方があります。
もちろん、将来的にお金を使う時期が来れば取り崩していく必要があります。
重要なのは、
「短期的な利益を確定するための投資なのか、長期的な資産形成なのか」
を最初に決めておくことです。
S&P500について詳しく知りたい方はこちら。
👉 S&P500とは?投資初心者にもわかりやすく解説|20代会社員の私が積立投資を選んだ理由
実際にS&P500をNISAで購入する方法はこちら。
👉 新NISAでS&P500を買う方法|SBI証券での購入手順を初心者向けに解説
オルカンについてはこちら。
👉 新NISAでオルカンを買う方法|SBI証券での購入手順を初心者向けに解説
利益が出ているときこそ投資方針を確認する
利益が出ているときは、つい資産額だけを見てしまいます。
しかし、ここで一度、
- なぜこの商品を買ったのか
- 何年くらい運用する予定なのか
- 何のためのお金なのか
- 毎月いくら投資するのか
- どのくらいのリスクなら耐えられるのか
を確認してみるのがおすすめです。
投資方針が変わっていないのであれば、価格が上がったという理由だけで行動する必要はないかもしれません。
私なら利益が出たらどうする?
私自身は、NISAを長期的な資産形成として考えています。
そのため、
「利益が出たから売る」
という考え方ではなく、
「何のために投資しているのか」
を基準に考えたいと思っています。
私はオルカンを選びました。
S&P500とかなり迷いましたが、最終的には「自分にはどちらが優れているか判断できないなら、より広い範囲に投資しよう」と考えました。
オルカンを選んだ理由についてはこちらの記事でも詳しく書いています。
👉 オルカンとS&P500はどっちがおすすめ?20代会社員の私が比較してS&P500を選んだ理由
投資を始める前の考え方についてはこちらも参考にしてください。
👉 新NISAを始めた理由|投資初心者の私が最初の一歩を踏み出したきっかけ
利益が出たときに確認したいチェックリスト
NISAで利益が出たら、すぐに売却ボタンを押すのではなく、次のことを確認してみましょう。
チェック①
このお金を近いうちに使う予定はある?
→ あるなら売却・取り崩しを検討。
チェック②
投資したときの理由は変わっていない?
→ 変わっていないなら、急いで売る必要がない場合も。
チェック③
投資額が大きくなりすぎていない?
→ リスクを取りすぎているなら見直しを検討。
チェック④
SNSやニュースだけで売ろうとしていない?
→ 一度落ち着いて、自分の投資方針を確認。
チェック⑤
短期的な利益ではなく、目的を考えている?
→ 何のためのお金なのかを確認。
まとめ:利益が出たからといって急いで売る必要はない
新NISAで利益が出ると、
「今のうちに売ったほうがいいのかな?」
と考えることがあります。
しかし、利益が出たことだけを理由に売却する必要はありません。
大切なのは、
「なぜ売るのか?」
を考えることです。
例えば、
- お金を使う時期が来た
- 投資方針が変わった
- リスクを取りすぎている
- 資産を取り崩す時期になった
など、明確な理由がある場合には売却を検討できます。
一方、
「上がったから」
「利益が出たから」
という理由だけで頻繁に売買するのは、長期投資をするうえでは注意が必要です。
投資では、将来の最高値や最安値を正確に予測することはできません。
だからこそ、
価格ではなく、自分の投資目的を見る。
これを意識しておくことが大切だと思います。
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※この記事は特定の金融商品の購入を推奨するものではありません。投資には元本割れのリスクがあります。実際に投資をする際は、商品の特徴やリスクを確認したうえで、ご自身の判断で投資を行ってください。
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