「新NISAの成長投資枠って何?」
「つみたて投資枠と何が違うの?」
「20代の初心者は成長投資枠を使ったほうがいい?」
新NISAを調べていると、「つみたて投資枠」と「成長投資枠」という2つの言葉が出てきます。
どちらも新NISAで利用できる非課税制度ですが、投資できる商品や年間投資枠などに違いがあります。
特に投資初心者の場合、
「成長投資枠=上級者向けなのでは?」
と感じるかもしれません。
しかし、成長投資枠は20代の投資初心者でも利用できます。
この記事では、新NISAの成長投資枠について、
- 成長投資枠とは何か
- つみたて投資枠との違い
- どんな商品を購入できるのか
- 20代初心者はどう使えばいいのか
- つみたて投資枠と併用する方法
を初心者向けにわかりやすく解説します。
新NISAの成長投資枠とは?
成長投資枠とは、2024年から始まった新しいNISA制度で利用できる投資枠の一つです。
新NISAには、
- つみたて投資枠
- 成長投資枠
の2つがあります。
大きな特徴は、つみたて投資枠よりも幅広い商品に投資できることです。
金融庁によると、成長投資枠では上場株式や投資信託などが投資対象となっています。
つまり、
「投資信託を積み立てたい」
という人だけでなく、
「個別株にも投資したい」
という人も活用できる制度です。
新NISAには2つの投資枠がある
まずは、つみたて投資枠と成長投資枠の違いを簡単に確認しましょう。
| つみたて投資枠 | 成長投資枠 | |
|---|---|---|
| 年間投資枠 | 120万円 | 240万円 |
| 投資対象 | 一定の投資信託など | 上場株式・投資信託など |
| 非課税保有限度額 | 1,800万円まで | 1,800万円のうち1,200万円まで |
| 併用 | 可能 | 可能 |
新NISAでは、つみたて投資枠と成長投資枠を同じ年に利用できます。
年間投資枠は、
120万円+240万円=最大360万円
です。
ただし、年間360万円を必ず投資しなければならないわけではありません。
自分の収入や貯金額に合わせて、無理のない範囲で利用することが大切です。
成長投資枠の年間投資枠は240万円
成長投資枠の年間投資枠は240万円です。
月換算すると、
240万円÷12か月=20万円
となります。
ただし、成長投資枠は毎月20万円積み立てなければならないという意味ではありません。
例えば、
- 1月に50万円
- 3月に30万円
- 6月に20万円
- 12月に100万円
というように、年間の範囲内で利用することもできます。
まとまった資金を使って投資したい場合にも活用できます。
金融庁のNISA活用事例でも、成長投資枠を使ってまとまった資金を株式などに投資する例が紹介されています。
成長投資枠とつみたて投資枠は併用できる
新NISAの大きな特徴の一つが、つみたて投資枠と成長投資枠を併用できることです。
例えば、
毎月5万円をつみたて投資枠で投資しながら、
成長投資枠で個別株を購入する
という使い方ができます。
このように、
つみたて投資枠=コツコツ積立
成長投資枠=個別株や投資信託などを幅広く活用
という使い分けができます。
もちろん、成長投資枠でも投資信託を購入できます。
つみたて投資枠とは?
つみたて投資枠は、長期・積立・分散投資に適した一定の投資信託などを対象とした投資枠です。
金融庁が対象商品を公表しており、2026年7月にも対象商品一覧が更新されています。
投資初心者にとっては、
「何を買えばいいのかわからない」
という悩みがあります。
つみたて投資枠では対象商品が一定の基準で絞られているため、投資初心者が長期的な積立投資を始める際の選択肢として活用しやすいでしょう。
新NISAのおすすめ投資信託についてはこちらの記事も参考にしてください。
👉 新NISAでおすすめの投資信託3選|20代投資初心者が選ぶポイントを解説
成長投資枠では何に投資できる?
成長投資枠では、つみたて投資枠より幅広い商品が対象となっています。
代表的なものとして、
- 上場株式
- 投資信託
- ETF
- REIT
などがあります。
ただし、すべての商品を購入できるわけではありません。
成長投資枠には対象外となる商品もあるため、実際に購入する際は利用している証券会社や対象商品の一覧を確認しましょう。
成長投資枠なら個別株にも投資できる
成長投資枠の特徴として、個別株に投資できることが挙げられます。
例えば、
「応援したい企業がある」
「配当金を受け取りたい」
「自分で企業を選んで投資したい」
という人は、成長投資枠を活用できます。
一方、個別株は投資信託よりも値動きが大きくなる場合があります。
そのため、投資初心者の場合は、
「成長投資枠だから個別株を買わなければいけない」
と考える必要はありません。
投資信託を購入することもできます。
S&P500は成長投資枠でも買える?
S&P500に連動する投資信託には、成長投資枠の対象となっているものがあります。
そのため、
「つみたて投資枠でS&P500」
「成長投資枠でもS&P500」
という使い方も可能です。
ただし、具体的にどの商品がどの投資枠の対象になっているかは商品ごとに異なるため、購入前に確認しましょう。
S&P500について詳しく知りたい方はこちら。
👉 S&P500とは?投資初心者にもわかりやすく解説|20代会社員の私が積立投資を選んだ理由
S&P500を実際に購入する方法はこちら。
👉 新NISAでS&P500を買う方法|SBI証券での購入手順を初心者向けに解説
オルカンも成長投資枠で買える?
オルカンについても、商品によっては成長投資枠の対象となっています。
ただし、ここでも重要なのは、
「オルカンなら全部OK」ではない
ということです。
購入する商品がどの投資枠の対象になっているのかを確認しましょう。
オルカンについて詳しく知りたい方はこちら。
👉 オルカンとS&P500はどっちがおすすめ?20代会社員の私が比較してS&P500を選んだ理由
オルカンの購入方法はこちら。
👉 新NISAでオルカンを買う方法|SBI証券での購入手順を初心者向けに解説
成長投資枠は20代初心者にも必要?
結論から言うと、必ず使わなければいけないわけではありません。
20代の投資初心者であれば、
「まずはつみたて投資枠で毎月コツコツ積み立てる」
という方法でも十分に資産形成を始められます。
例えば毎月3万円なら、
年間36万円。
毎月5万円なら、
年間60万円。
毎月10万円なら、
年間120万円。
です。
つみたて投資枠の年間投資枠は120万円なので、毎月10万円の積立なら年間上限まで利用することになります。
月々の積立額についてはこちらの記事も参考にしてください。
👉 新NISAで月3万円積立すると20年後はいくら?複利効果を初心者向けに解説
👉 新NISAで月5万円積立すると20年後はいくら?20代会社員が資産形成をシミュレーション
👉 新NISAで月10万円積立すると20年後はいくら?20代会社員の資産形成をシミュレーション
20代会社員ならどう使う?
20代会社員の場合、最初から成長投資枠を最大限使う必要はありません。
まずは、
生活に必要なお金を確保する
↓
無理のない金額をつみたて投資枠で積み立てる
↓
余裕資金が増えたら成長投資枠も検討する
という順番でもいいでしょう。
例えば、
毎月3万円をつみたて投資枠で積立
+
余裕資金で成長投資枠を利用
という方法です。
重要なのは、NISAの枠を使い切ることではありません。
自分の家計に合った金額で長く続けることです。
成長投資枠を無理に使う必要はない
NISAには年間投資枠があります。
そのため、
「せっかく240万円も使えるのだから、全部使わないともったいない」
と思う人もいるかもしれません。
しかし、投資枠を使い切るために無理をする必要はありません。
例えば、
「貯金100万円しかないけど、成長投資枠240万円を使いたい」
という場合、無理に投資するのはおすすめできません。
投資は余裕資金で行うことが基本です。
資産形成では、投資だけでなく貯金も重要です。
20代の資産形成についてはこちらの記事も参考にしてください。
👉 20代会社員の資産形成ロードマップ|貯金・新NISA・投資の始め方を解説
成長投資枠の非課税保有限度額は1,200万円
新NISAには、生涯を通じた非課税保有限度額があります。
全体の非課税保有限度額は、
1,800万円
です。
そのうち、成長投資枠で利用できるのは、
1,200万円まで
となっています。
つまり、
「成長投資枠だけで1,800万円」
という使い方はできません。
一方、つみたて投資枠だけで1,800万円の非課税保有限度額を利用することは可能です。
投資した商品を売却したらどうなる?
新NISAでは、商品を売却すると、翌年以降に売却した商品の取得価額分だけ非課税投資枠を再利用できます。
例えば、
100万円で購入した商品を売却した場合、
翌年以降に100万円分の非課税投資枠を再利用できます。
ただし、売却した年にすぐ投資枠が復活するわけではありません。
この点は、新NISAの出口戦略を考えるうえでも重要です。
詳しくはこちらの記事で解説しています。
👉 新NISAの出口戦略とは?20代投資初心者が知っておきたい売却タイミングと取り崩し方法
成長投資枠のメリット
成長投資枠の主なメリットをまとめると、次のようになります。
① 幅広い商品に投資できる
上場株式や投資信託など、つみたて投資枠より幅広い選択肢があります。
② 個別株にも投資できる
企業を自分で選んで投資したい人にも向いています。
③ 年間240万円まで投資できる
まとまった資金を投資したい場合にも活用できます。
④ つみたて投資枠と併用できる
コツコツ積立と個別株などを組み合わせることができます。
成長投資枠のデメリット・注意点
一方で、注意したいポイントもあります。
① 商品選びの難易度が上がる
選択肢が多い分、
「何を買えばいいの?」
と迷いやすくなります。
② 個別株は値動きが大きくなる場合がある
企業ごとの業績やニュースによって、大きく値下がりする可能性があります。
③ 投資枠を使い切る必要はない
「240万円投資できる=240万円投資するべき」
ではありません。
④ NISAでも元本保証ではない
成長投資枠で購入した商品も、値下がりする可能性があります。
NISAで損失が出た場合の考え方についてはこちら。
👉 NISAで損したときの対処法|含み損が出たときに初心者が確認したいこと
つみたて投資枠と成長投資枠、どっちを使うべき?
「結局どっちを使えばいいの?」
と思う人もいるでしょう。
初心者の場合は、次のように考えるとわかりやすいです。
コツコツ積立したい人
→ つみたて投資枠
個別株にも投資したい人
→ 成長投資枠
投資信託を積立したい人
→ つみたて投資枠を中心に検討
まとまった資金を投資したい人
→ 成長投資枠も選択肢
両方やりたい人
→ つみたて投資枠+成長投資枠
という考え方ができます。
投資初心者なら最初はつみたて投資枠でもOK
個人的には、投資を始めたばかりなら、最初から無理に個別株へ投資する必要はないと思います。
まずは、
「毎月決まった金額を投資する」
という習慣を作ることが大切です。
例えば毎月1万円からでも構いません。
「もっと投資したい」
と思ったら、収入や貯金状況に合わせて積立額を増やしていけばいいでしょう。
少額投資についてはこちらの記事も参考にしてください。
👉 新NISAは月1万円でも意味ある?20代投資初心者が少額から始めるメリットを解説
まとめ:成長投資枠は「投資の幅を広げるための枠」
新NISAの成長投資枠は、つみたて投資枠よりも幅広い商品に投資できる投資枠です。
年間投資枠は240万円で、つみたて投資枠との併用もできます。
新NISA全体では年間最大360万円まで投資できます。
ただし、
「年間360万円投資しなければならない」
ということではありません。
20代の投資初心者なら、まずは自分の生活に無理のない金額から始めることが大切です。
例えば、
つみたて投資枠で毎月3万円
から始めて、
投資に慣れてきたら、
成長投資枠で個別株や投資信託を検討する
という方法もあります。
NISAは投資枠を使い切ることが目的ではありません。
大切なのは、自分の収入・貯金・生活に合った投資を長く続けることです。
これから新NISAを始める人は、まず自分が無理なく続けられる投資額を考えてみましょう。
あわせて読みたい
新NISAをこれから始める方はこちらの記事もおすすめです。
👉 新NISAとは?投資初心者の20代会社員が始めた理由とS&P500を選んだ理由
👉 新NISAを始めるなら証券会社はどこがおすすめ?投資初心者が選ぶポイントを解説
👉 SBI証券を選んだ理由|新NISA初心者の私が証券会社を比較して決めたポイント
👉 SBI証券で新NISAを始める方法|20代会社員が口座開設から積立設定まで解説
👉 新NISAでおすすめの投資信託3選|20代投資初心者が選ぶポイントを解説
👉 新NISAでオルカンを買う方法|SBI証券での購入手順を初心者向けに解説
コメント