「新NISAでS&P500に投資したいけど、楽天・プラスS&P500とeMAXIS Slim S&P500は何が違うの?」
「信託報酬が安いのはどっち?」
「結局、20代の投資初心者ならどちらを選べばいい?」
S&P500への投資を始めようとすると、このような疑問を持つ人は多いと思います。
実際、私も新NISAを始める前は、投資信託の名前を見ても違いがよく分かりませんでした。
「S&P500」と書いてある商品がいくつもあるので、
「同じS&P500なら、何が違うんだろう?」
と迷ったのを覚えています。
私は新卒1年目の会社員として新NISAを始め、実際に投資について調べていく中で、商品名だけではなく「何に投資しているのか」「コストはいくらなのか」「自分が長く続けられるか」を見ることが大切だと感じました。
この記事では、楽天・プラス・S&P500インデックス・ファンドとeMAXIS Slim米国株式(S&P500)の違いを、投資初心者にも分かりやすく比較します。
先に結論を知りたい方は、ここだけ読んでも大丈夫です。
※この記事は特定の金融商品を推奨するものではありません。投資には元本割れのリスクがあります。購入前には必ず最新の目論見書や公式情報をご確認ください。
結論|楽天・プラスS&P500とeMAXIS Slim S&P500は「どちらが絶対に正解」ではない
まず結論です。
楽天・プラスS&P500とeMAXIS Slim S&P500は、どちらもS&P500への連動を目指す投資信託です。
そのため、
「楽天・プラスS&P500は米国株」
「eMAXIS Slim S&P500は別の国の株」
というような違いではありません。
どちらを選んでも、基本的にはS&P500という同じ指数への投資を目指します。
大きな違いとして確認したいのが、
- 運用会社
- 信託報酬
- 純資産総額
- 運用実績
- 実質的なコスト
- 商品の運用方針
などです。
2026年時点の信託報酬は、楽天・プラスS&P500が年0.077%、eMAXIS Slim米国株式(S&P500)が年0.08140%以内です。eMAXIS Slimは純資産総額に応じて段階的に信託報酬率が下がる「受益者還元型」を採用しています。
ただし、数値が少し安いからという理由だけで決める必要はありません。
自分が何に投資しているのかを理解し、長く続けられる商品を選ぶことが重要です。
まずは30秒で分かる比較
楽天・プラスS&P500とeMAXIS Slim S&P500の違いを簡単にまとめると、以下のようになります。
| 比較項目 | 楽天・プラスS&P500 | eMAXIS Slim S&P500 |
|---|---|---|
| 投資対象 | S&P500 | S&P500 |
| 投資地域 | 米国 | 米国 |
| 商品タイプ | インデックスファンド | インデックスファンド |
| 運用会社 | 楽天投信投資顧問 | 三菱UFJアセットマネジメント |
| 信託報酬 | 年0.077% | 年0.08140%以内 |
| 為替ヘッジ | 原則なし | 原則なし |
| 新NISA | 対象 | 対象 |
| 特徴 | 低コストを意識した商品 | 大型・代表的な低コスト商品 |
| 向いている考え方 | コストを抑えてS&P500に投資したい | 実績・規模なども含めて選びたい |
※信託報酬などは変更される場合があります。購入前には各運用会社の最新情報をご確認ください。
楽天・プラスS&P500は、楽天投信投資顧問がS&P500インデックスへの連動を目指して運用しています。
eMAXIS Slim米国株式(S&P500)は、三菱UFJアセットマネジメントが運用するS&P500連動型の投資信託です。現在の信託報酬率は年0.08140%以内です。
図解|そもそも「S&P500」とは?
投資初心者の場合、まず「S&P500」が何なのかを理解しておくことが大切です。
S&P500は、米国の代表的な企業約500社で構成される株価指数です。
イメージすると、
S&P500
↓
米国の代表的な企業
↓
複数の企業にまとめて投資
↓
1社だけに投資するより分散できる
という仕組みです。
例えば、
Apple
Microsoft
Amazon
NVIDIA
など、世界的に知られている企業もS&P500を構成する企業に含まれています。
ただし、構成銘柄や比率は変化するため、「ずっと同じ500社」というわけではありません。
S&P500そのものについて詳しく知りたい方はこちらの記事も参考にしてください。
→ S&P500とは?投資初心者にもわかりやすく解説|20代会社員の私が積立投資を選んだ理由
楽天・プラスS&P500とは?
楽天・プラスS&P500の正式名称は、
楽天・プラス・S&P500インデックス・ファンド
です。
S&P500インデックス(円換算ベース)に連動する投資成果を目指して運用されています。
原則として為替ヘッジは行いません。
つまり簡単に言えば、
「米国の代表的な企業にまとめて投資できる投資信託」
と考えると分かりやすいでしょう。
楽天投信投資顧問の公式情報でも、米国株式市場の動きをとらえ、S&P500インデックスへの連動を目指す商品と説明されています。
楽天・プラスS&P500のメリット
楽天・プラスS&P500の大きな特徴は、S&P500にまとめて投資できることです。
例えば個別株なら、
「Appleを買う」
「Microsoftを買う」
「Amazonを買う」
というように企業ごとに選ぶ必要があります。
しかしS&P500連動型の投資信託なら、S&P500全体への投資を1つの商品で行えます。
そのため、
- 個別株選びが難しい
- 米国企業にまとめて投資したい
- 長期投資をしたい
- 新NISAで積立したい
という人にとって選択肢の一つになります。
eMAXIS Slim S&P500とは?
eMAXIS Slim米国株式(S&P500)は、三菱UFJアセットマネジメントが運用する投資信託です。
こちらもS&P500への連動を目指しています。
eMAXIS Slimシリーズは、低コストを追求するインデックスファンドシリーズとして知られています。
eMAXIS Slim米国株式(S&P500)の信託報酬率は現在、年0.08140%以内です。純資産総額に応じて信託報酬率を段階的に引き下げる仕組みも採用されています。
eMAXIS Slimについて詳しく知りたい方はこちら。
→ 新NISAで人気のeMAXIS Slimとは?初心者向けに特徴と選び方を解説
図解|2つの商品の違いはどこ?
初心者向けにかなりシンプルにすると、
楽天・プラスS&P500
楽天投信投資顧問
↓
S&P500への投資を目指す
↓
低コストで運用
eMAXIS Slim S&P500
三菱UFJアセットマネジメント
↓
S&P500への投資を目指す
↓
低コストで運用
というイメージです。
つまり、
「投資先が全く違う商品を比較しているわけではない」
という点が重要です。
一番気になる「信託報酬」はどっちが安い?
ここは初心者が特に気になるところだと思います。
2026年時点では、
| 商品 | 信託報酬 |
|---|---|
| 楽天・プラスS&P500 | 年0.077% |
| eMAXIS Slim S&P500 | 年0.08140%以内 |
となっています。
単純な表示上では、楽天・プラスS&P500の方が低い水準です。
ただし、ここで注意したいのが、
「信託報酬が安い=必ず運用成績が良い」ではない
ということです。
投資信託には信託報酬以外にも、
- 売買委託手数料
- 保管費用
- 監査費用
- その他の費用
などが発生する場合があります。
そのため、商品を比較するときは信託報酬だけで判断しないようにしましょう。
100万円投資するとコストはいくら?
信託報酬の違いをイメージするため、単純計算してみます。
100万円を保有していると仮定すると、
| 商品 | 信託報酬率 | 単純計算した年間コスト |
|---|---|---|
| 楽天・プラスS&P500 | 0.077% | 約770円 |
| eMAXIS Slim S&P500 | 0.08140% | 約814円 |
| 差額 | 0.0044% | 約44円 |
※単純計算であり、実際の費用負担額とは異なります。
この数字を見ると、
「思っていたより差が小さい」
と感じる人もいるかもしれません。
だからこそ、初心者が商品選びで、
「0.00何%の差だけで何時間も悩む」
必要はないと私は考えています。
もちろん長期投資ではコストも重要ですが、それ以上に、
自分がその商品を理解して、長く積み立てられるか
を考えることが大切です。
新卒1年目の私が商品選びで意識したこと
ここからは私自身の実体験です。
私は新卒1年目の会社員として、新NISAを始めました。
最初は、
「せっかく投資するなら、できるだけ良い商品を選びたい」
と考えていました。
そのため、S&P500について調べたり、オルカンと比較したり、投資信託のコストを確認したりしました。
しかし、調べれば調べるほど、
「こっちのほうが少し安い」
「こっちは人気がある」
「この商品もおすすめされている」
と情報が増えていきました。
そこで私が意識するようになったのが、
「自分が理解できない商品を無理に選ばない」
ということです。
投資初心者のうちは、商品をたくさん持つことより、
「自分は何に投資しているのか」
を説明できる状態のほうが重要だと感じました。
私自身のS&P500への考え方についてはこちらでも紹介しています。
→ S&P500とは?投資初心者にもわかりやすく解説|20代会社員の私が積立投資を選んだ理由
20代・新卒1年目なら「商品選び」より大切なこと
20代で投資を始めると、
「毎月いくら投資する?」
「どの商品が一番儲かる?」
という部分に目が行きがちです。
しかし、私自身が新卒1年目で投資を始めて感じたのは、
投資額よりも、生活とのバランスのほうが大切
ということです。
例えば、
手取り収入
↓
生活費
↓
貯金
↓
急な出費への備え
↓
残った余裕資金
↓
NISAで投資
という順番で考えることが大切だと思っています。
投資を優先しすぎて生活が苦しくなれば、相場が下落したときに不安になって売却してしまう可能性もあります。
毎月の投資額についてはこちらの記事で詳しく解説しています。
→ 20代会社員のNISA投資額はいくらが正解?無理なく資産形成する積立額の決め方
楽天・プラスS&P500とeMAXIS Slim S&P500の選び方
初心者なら、次の順番で考えると分かりやすいです。
STEP1|まずS&P500に投資したいか考える
そもそも、
「米国株に集中して投資したいのか?」
を考えます。
世界全体に分散したいなら、オルカンという選択肢もあります。
→ オルカンとS&P500はどっちがおすすめ?20代会社員の私が比較してS&P500を選んだ理由
STEP2|投資期間を考える
「数年後に使う予定のお金」なのか、
「10年、20年以上先の資産形成」なのかで考え方は変わります。
投資期間が短い場合、株式市場の値動きによる影響を受けやすいため注意が必要です。
STEP3|自分のリスク許容度を考える
S&P500は株式なので、価格が下落することがあります。
例えば、
「20%下がったら不安で売ってしまいそう」
という人は、自分のリスク許容度を考える必要があります。
STEP4|コストを比較する
最後に、
- 信託報酬
- 実質コスト
- 純資産総額
- 運用実績
などを確認します。
投資信託の選び方についてはこちら。
→ 新NISAの投資信託はどう選ぶ?初心者が見るべき5つのポイント
楽天・プラスS&P500がおすすめになりやすい人
楽天・プラスS&P500は、例えば次のような人が検討できます。
- S&P500に投資したい
- 低コストを重視したい
- 長期投資を考えている
- 新NISAで積立したい
- 商品の中身を理解したうえで選びたい
ただし、「楽天」という名前だけで選ぶのではなく、最新の目論見書を確認しましょう。
eMAXIS Slim S&P500がおすすめになりやすい人
eMAXIS Slim S&P500は、
- S&P500に投資したい
- 低コストの商品を選びたい
- 長期的な資産形成をしたい
- 大きな規模のファンドを選択肢にしたい
- eMAXIS Slimシリーズを利用したい
という人が検討できます。
eMAXIS Slimは純資産総額に応じた信託報酬の引き下げ仕組みも採用しています。
楽天・プラスS&P500とeMAXIS Slimを両方買う必要はある?
ここも初心者が迷いやすいポイントです。
結論として、
S&P500への投資が目的なら、必ず両方購入する必要はありません。
なぜなら、どちらもS&P500への連動を目指しているからです。
例えば、
楽天・プラスS&P500
+
eMAXIS Slim S&P500
と2つ購入しても、
「米国株への投資先が大きく分散された」
というわけではありません。
同じS&P500への投資を複数の商品に分けているだけになりやすいため、初心者はシンプルに考える方法もあります。
S&P500とオルカンを両方買うのとは違う
ここは少し注意が必要です。
「楽天・プラスS&P500とeMAXIS Slim S&P500を両方買う」
のと、
「S&P500とオルカンを両方買う」
のは意味が違います。
S&P500とオルカンでは投資対象が異なるからです。
オルカンは世界中の株式市場への分散を目指します。
一方、S&P500は米国株式への投資です。
両方を購入する場合の考え方はこちらの記事で解説しています。
→ オルカンとS&P500を両方買うのはあり?メリット・デメリットを20代投資初心者向けに解説
SBI証券でS&P500を購入するなら
私はSBI証券を利用しています。
新NISAを始める際には、証券会社選びについても調べました。
SBI証券で新NISAを始める方法はこちらの記事にまとめています。
→ SBI証券で新NISAを始める方法|20代会社員が口座開設から積立設定まで解説
S&P500を購入する具体的な方法はこちら。
→ 新NISAでS&P500を買う方法|SBI証券での購入手順を初心者向けに解説
S&P500に投資した後に暴落したら?
ここも、投資初心者には非常に重要です。
S&P500は株式なので、価格が下落する可能性があります。
例えば、
「買った直後に10%下落した」
「含み損になった」
ということもあり得ます。
そのとき、
「損が出たからすぐ売る」
と判断する前に、
- なぜS&P500を選んだのか
- 投資期間はどれくらいなのか
- 生活費まで投資していないか
- 自分のリスク許容度に合っているか
を確認することが大切です。
暴落時の対応についてはこちら。
→ 新NISAで暴落したらどうする?20代投資初心者が知っておきたい正しい対応方法
NISAで損したときの考え方はこちら。
→ NISAで損したときの対処法|含み損が出たときに初心者が確認したいこと
投資初心者が商品選びでやってはいけないこと
① SNSで人気だから買う
「今これが熱い」
「絶対に上がる」
という情報だけで購入するのは避けましょう。
② 信託報酬だけで決める
コストは重要ですが、それだけで商品を決める必要はありません。
③ 商品を増やしすぎる
投資初心者のうちは、
S&P500
オルカン
NASDAQ100
FANG+
など、どんどん商品を増やしたくなることがあります。
しかし、商品を増やせば必ず分散効果が高まるわけではありません。
むしろ、
「自分は結局何に投資しているの?」
と分からなくなる可能性があります。
④ 生活費まで投資する
投資は余裕資金で行うことが基本です。
急な出費が発生したときに現金がなければ、相場が下落していても売却せざるを得なくなる可能性があります。
資産形成全体の考え方はこちら。
→ 20代会社員の資産形成ロードマップ|貯金・新NISA・投資の始め方を解説
投資初心者が迷ったら、この5項目を確認
最後に、商品を選ぶ前に次の5つを確認してみてください。
| チェック項目 | 確認すること |
|---|---|
| ① 投資対象 | S&P500に投資したいか |
| ② 投資期間 | 長期で運用できるか |
| ③ リスク | 値下がりに耐えられるか |
| ④ コスト | 信託報酬・実質コストはどうか |
| ⑤ 継続性 | 無理なく積立を続けられるか |
この5つを確認すれば、
「人気だから買う」
という選び方から、
「自分で理由を説明できる商品を選ぶ」
という選び方に変えられます。
よくある質問
Q. 楽天・プラスS&P500とeMAXIS Slim S&P500は同じ商品?
完全に同じ商品ではありません。
運用会社や商品設計などは異なります。
ただし、どちらもS&P500への連動を目指す投資信託です。
Q. 信託報酬が安い楽天・プラスS&P500を選ぶべき?
信託報酬だけで決める必要はありません。
楽天・プラスS&P500の信託報酬は現在年0.077%、eMAXIS Slim S&P500は年0.08140%以内ですが、その他の費用や運用状況なども確認しましょう。
Q. 2つとも買ったほうが分散できますか?
S&P500への投資という意味では、2つとも買うことで大きく投資対象が広がるわけではありません。
どちらか一つを選んでシンプルに運用する方法もあります。
Q. オルカンとS&P500ならどっちがいい?
どちらが正解とは言えません。
S&P500は米国株への集中投資、オルカンは世界全体への分散投資という違いがあります。
→ オルカンとS&P500はどっちがおすすめ?20代会社員の私が比較してS&P500を選んだ理由
Q. 20代ならS&P500に毎月いくら投資すればいい?
正解は人によって違います。
手取り、家賃、生活費、貯金、将来の支出などを考えて、無理なく続けられる金額を設定することが大切です。
→ 20代会社員のNISA投資額はいくらが正解?無理なく資産形成する積立額の決め方
まとめ|楽天・プラスS&P500とeMAXIS Slim S&P500、初心者はどう選ぶ?
楽天・プラスS&P500とeMAXIS Slim米国株式(S&P500)は、どちらもS&P500への連動を目指す投資信託です。
比較すると、
- 楽天・プラスS&P500は信託報酬が年0.077%
- eMAXIS Slim S&P500は信託報酬が年0.08140%以内
- どちらもS&P500への投資を目指す
- 運用会社や商品設計は異なる
- 信託報酬だけでなく実質コストなども確認する
- 2つを両方買っても投資対象が大きく広がるわけではない
- 長期的に続けられる商品を選ぶことが大切
という違いがあります。
そして、20代の投資初心者である私が一番大切だと感じているのは、
「どちらの商品が一番儲かるか」ではなく、「自分が内容を理解して、無理なく長く続けられるか」
ということです。
私自身、新卒1年目で新NISAを始めたときは、少しでも有利な商品を探そうとしてかなり迷いました。
でも、投資について勉強していくうちに、
「商品を完璧に選ぶこと」より「投資を続けられる生活を作ること」のほうが大切
だと考えるようになりました。
S&P500に投資したいのであれば、楽天・プラスS&P500とeMAXIS Slim S&P500のどちらを選ぶかを考えたうえで、自分が納得できるほうを選べば十分です。
そして、商品選びで悩みすぎる前に、
①生活防衛資金を確保する
↓
②新NISAの仕組みを理解する
↓
③自分のリスク許容度を確認する
↓
④投資額を決める
↓
⑤長期的に積み立てる
という順番で考えてみてください。
投資初心者なら、まずは「何を買うか」よりも「なぜそれを買うのか」を説明できるようになることから始めるのがおすすめです。
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