「新NISAを始めたいけど、お金が減るのが怖い」
「せっかく貯めたお金を投資して、損したらどうしよう……」
「NISAは税金がかからないって聞いたけど、元本保証ではないの?」
このように、投資を始める前に「お金が減ること」に不安を感じる人は少なくありません。
特に20代の場合、投資に使えるお金がまだそれほど多くないため、数万円の含み損でも大きな不安を感じることがあります。
私自身も新NISAを始めるとき、「本当に投資して大丈夫なのか」と不安でした。
しかし、投資を続ける中で大切だと感じたのは、**「お金が減る可能性をなくすこと」ではなく、「減ったときにどう行動するかを事前に決めておくこと」**です。
この記事では、新NISAでお金が減るのが怖い人に向けて、
- なぜNISAでもお金が減るのか
- 含み損が出たときにどう考えるか
- 投資初心者がやってはいけない行動
- 20代はどのように投資すればいいのか
- 不安になりにくい積立額の決め方
について、初心者向けにわかりやすく解説します。
新NISAでもお金が減ることはある
まず知っておきたいのは、新NISAを利用しても投資したお金が減ることはあるということです。
NISAは「税金を優遇してくれる制度」であり、「損をしない制度」ではありません。
例えば、10万円を投資したとします。
その後、相場が下落して投資商品の価値が8万円になれば、
10万円 → 8万円
となります。
この場合、2万円の含み損です。
NISAだからといって、この値下がりを防いでくれるわけではありません。
NISAについて詳しく知りたい方は、まずこちらの記事も参考にしてください。
👉新NISAとは?投資初心者の20代会社員が始めた理由とS&P500を選んだ理由
「NISA=絶対に増える」ではない
新NISAを始める前に、ここはしっかり理解しておきたいポイントです。
NISAは投資による利益が非課税になる制度です。
つまり、
NISA=投資商品
ではありません。
NISAという制度を利用して、投資信託や株式などを購入します。
そのため、購入した商品が値下がりすれば資産は減ります。
逆に値上がりすれば資産は増えます。
「NISAを始めればお金が増える」と考えるのではなく、
「NISAという非課税制度を利用して、長期的な資産形成をする」
と考えることが大切です。
なぜ投資をするとお金が減るのが怖くなるのか?
投資初心者が不安になる大きな理由の一つが、値動きを毎日のように確認してしまうことです。
例えば、
100万円を投資した翌日に、
100万円 → 98万円
になったとします。
たった1日で2万円減ったように見えるため、
「投資しなければよかった……」
と思ってしまうかもしれません。
しかし、ここで重要なのが「長期投資」という考え方です。
投資では、短期間では価格が上下することがあります。
そのため、1日や1週間の値動きだけを見て判断するのではなく、長期的な視点で考えることが重要です。
S&P500について詳しく知りたい方はこちらも参考にしてください。
👉S&P500とは?投資初心者にもわかりやすく解説|20代会社員の私が積立投資を選んだ理由
含み損と確定した損失は違う
投資初心者が覚えておきたい言葉が「含み損」です。
例えば10万円で投資信託を購入して、その価値が8万円になった場合、
含み損=2万円
です。
ただし、この時点では実際に2万円を失ったわけではありません。
売却して8万円を受け取った時点で、損失が確定します。
もちろん、含み損がそのまま戻る保証はありません。
しかし、
「今2万円減っているから、絶対に2万円損した」
と考えるのではなく、
「現在の評価額が購入時より2万円低い状態」
と理解することが大切です。
新NISAで暴落したらどうする?
投資をしていると、相場が大きく下落することがあります。
いわゆる「暴落」です。
このときに重要なのは、感情だけで売却しないことです。
暴落すると、
「もっと下がるかもしれない」
「今のうちに売ったほうがいい」
と考えてしまうことがあります。
しかし、相場が下落しているときに焦って売却すると、その後の相場回復の恩恵を受けられなくなる可能性があります。
暴落時の具体的な考え方については、こちらの記事で詳しく解説しています。
👉 新NISAで暴落したらどうする?20代投資初心者が知っておきたい正しい対応方法
お金が減るのが怖い人ほど「投資額」が重要
投資で不安にならないためには、自分にとって無理のない金額で投資することが非常に重要です。
例えば毎月の手取りが20万円なのに、
「早く資産を増やしたいから毎月15万円投資しよう」
とすると、生活費が足りなくなる可能性があります。
投資額が大きすぎると、少し相場が下落しただけでも、
「生活に必要なお金まで減ってしまう」
という不安につながります。
そのため、投資を始める前に、
- 毎月の収入
- 毎月の生活費
- 貯金額
- 近いうちに使う予定のお金
- 投資に回せる金額
を確認しておきましょう。
毎月の積立額についてはこちらの記事でも詳しく解説しています。
👉 新NISAはいくら積み立てればいい?20代会社員が考えた無理なく続ける投資金額
さらに、
👉 新NISAで毎月いくら投資するべき?20代会社員の手取り別おすすめ積立額を解説
も参考にしてください。
生活防衛資金を確保してから投資する
「投資を始めたいから貯金を全部NISAに入れる」
これはおすすめできません。
例えば、
- 病気やケガ
- 転職
- 引っ越し
- 車の購入
- 家電の買い替え
- 急な出費
など、人生では突然お金が必要になることがあります。
そのため、投資とは別に、すぐに使える現金をある程度確保しておくことが重要です。
投資に回すお金と、生活に必要なお金を分けて考えましょう。
20代の資産形成についてはこちらの記事もおすすめです。
👉 20代会社員の資産形成ロードマップ|貯金・新NISA・投資の始め方を解説
新NISAは「余裕資金」で始める
投資初心者にとって非常に重要なのが、
「余裕資金で投資する」
という考え方です。
例えば、
「来月の家賃に必要な10万円」
を投資してしまうと、値下がりしたときに売らなければならなくなる可能性があります。
一方、
「しばらく使う予定のない10万円」
であれば、短期的な値下がりがあっても、すぐに売却する必要はありません。
この違いは非常に大きいです。
投資初心者は少額からでもいい
「NISAを始めるなら毎月5万円、10万円投資しないと意味がない」
と思っている人もいるかもしれません。
しかし、そんなことはありません。
毎月1万円でも投資を続ければ、年間では12万円になります。
さらに長期間続ければ、投資経験も積むことができます。
「お金が減るのが怖い」という人は、最初から大きな金額を投資する必要はありません。
まずは自分が安心して続けられる金額から始めることが大切です。
少額投資についてはこちらの記事も参考にしてください。
👉 新NISAは月1万円でも意味ある?20代投資初心者が少額から始めるメリットを解説
毎月の積立なら値下がりも悪いことばかりではない
積立投資では、価格が高いときも安いときも定期的に購入します。
そのため、価格が下落すると「損をした」と感じるかもしれません。
しかし、積立期間中であれば、価格が下がったときには同じ金額でより多くの口数を購入できるという側面もあります。
もちろん、将来的に価格が上昇する保証はありません。
それでも、長期・積立・分散を意識することで、短期的な値動きだけに振り回されにくくなります。
S&P500とオルカン、どちらを選べばいい?
新NISAで人気の投資先として、
- S&P500
- オール・カントリー(オルカン)
があります。
どちらも人気がありますが、特徴は異なります。
S&P500はアメリカの代表的な企業に投資する指数です。
一方、オルカンは世界中の企業に幅広く投資する商品です。
どちらが絶対に正解というわけではありません。
自分がどのような投資をしたいのかを考えて選ぶことが重要です。
詳しく比較したい方はこちら。
👉 オルカンとS&P500はどっちがおすすめ?20代会社員の私が比較してS&P500を選んだ理由
また、両方購入する方法についてはこちら。
👉 オルカンとS&P500を両方買うのはあり?メリット・デメリットを20代投資初心者向けに解説
投資商品を分散することも大切
「お金が減るのが怖い」という人は、投資先を分散するという考え方も知っておきましょう。
例えば、
1つの企業だけに資金を集中させるよりも、複数の企業や地域に分散することで、特定の企業だけの影響を受けにくくなります。
投資信託は、1つの商品でも多くの企業に分散して投資できるものがあります。
初心者向けの投資信託についてはこちらの記事も参考にしてください。
👉 新NISAでおすすめの投資信託3選|20代投資初心者が選ぶポイントを解説
お金が減るのが怖いなら「値動きを見すぎない」
投資を始めると、
「今日は上がったかな?」
「今日は何円増えた?」
と毎日確認したくなるかもしれません。
しかし、長期投資をするのであれば、毎日の値動きを確認する必要はありません。
短期的な値動きはコントロールできないからです。
むしろ、毎日確認して不安になるのであれば、見る頻度を減らすことも一つの方法です。
大切なのは、
「今日いくら増えたか」ではなく、「長期的な資産形成を続けられているか」
です。
投資初心者がやってはいけない行動
お金が減るのが怖いからといって、次のような行動を取るのは避けたいところです。
① 暴落したときに慌てて売る
相場が下落すると不安になります。
しかし、感情だけで売買すると、安値で売却してしまう可能性があります。
② SNSの情報だけで投資する
SNSでは、
「この株は絶対上がる」
「今買わないと損」
といった情報を見かけることがあります。
しかし、その情報が自分に合っているとは限りません。
③ 投資額を無理に増やす
「周りが月10万円投資しているから、自分も10万円」
と考える必要はありません。
自分の収入と生活費に合った金額を設定しましょう。
④ 短期間で結果を求める
投資を始めて数か月で、
「全然増えない」
と焦る必要はありません。
長期投資では、短期間の結果だけで判断しないことが重要です。
⑤ 借金して投資する
投資は余裕資金で行うのが基本です。
生活に必要なお金や、借りたお金まで投資に回すのは避けましょう。
投資初心者が避けたい行動については、こちらの記事でさらに詳しくまとめています。
👉 新NISAでやってはいけない投資行動7選|初心者が失敗しないための注意点
「投資で損をしたくない」は普通のこと
投資を始めるときに、
「絶対に損したくない」
と思うのは当然です。
私も投資を始める前は、同じように考えていました。
しかし、投資では価格が上下する以上、短期的な値下がりを完全になくすことはできません。
そこで重要なのが、
「損をしない方法」ではなく「大きな失敗を避ける方法」を考えること
です。
例えば、
- 生活費を投資しない
- 無理な金額を投資しない
- 長期投資を意識する
- 分散投資をする
- 暴落時に感情で売らない
- 自分が理解できない商品を買わない
こうした基本を守るだけでも、投資との付き合い方は大きく変わります。
20代は「時間」を味方につけられる
20代から投資を始める大きなメリットの一つが、長い投資期間を確保しやすいことです。
例えば毎月3万円を積み立てる場合、
1年間なら36万円。
10年間なら360万円。
20年間なら720万円。
30年間なら1,080万円。
になります。
もちろん、これは単純に積立額を計算しただけで、実際には投資商品の価格変動があります。
それでも、早く始めることで長期的な資産形成を考えやすくなります。
毎月3万円の積立シミュレーションはこちら。
👉 新NISAで月3万円積立すると20年後はいくら?複利効果を初心者向けに解説
月5万円の場合はこちら。
👉 新NISAで月5万円積立すると20年後はいくら?20代会社員が資産形成をシミュレーション
さらに月10万円の場合はこちら。
👉 新NISAで月10万円積立すると20年後はいくら?20代会社員の資産形成をシミュレーション
「今から始めても遅い」と考えなくていい
投資を始めようと思ったとき、
「もっと早く始めればよかった」
「今からでは遅いのでは?」
と思うこともあります。
しかし、投資を始めるタイミングを完璧に当てることは簡単ではありません。
重要なのは、
自分の生活を圧迫しない範囲で、長期的な資産形成を始めること
です。
S&P500を今から始めることについてはこちらの記事でも解説しています。
👉 S&P500は今から始めても遅いのでしょうか?20代投資初心者向けに、過去の実績や長期投資の考え方、新NISAとの相性をわかりやすく解説します。
新NISAで不安になったら確認したい5つのこと
最後に、投資をしていて不安になったときに確認したいことをまとめます。
① 生活費まで投資していないか
生活に必要なお金を投資していないか確認しましょう。
② 投資額が大きすぎないか
値下がりしたときに眠れないほどの金額なら、投資額を見直すことも大切です。
③ なぜその商品を買ったのか
「なんとなく人気だから」ではなく、自分が納得して選んだ商品なのか確認しましょう。
④ 短期的な値動きだけを見ていないか
長期投資なら、1日や1週間の値動きだけで判断する必要はありません。
⑤ 感情だけで売ろうとしていないか
「怖いから売る」という判断をする前に、一度落ち着いて考えましょう。
まとめ:お金が減るのが怖いなら、無理をしないことが一番大切
新NISAは資産形成に活用できる便利な制度ですが、投資である以上、元本が保証されているわけではありません。
そのため、
「絶対にお金を減らしたくない」
と考えるのではなく、
「一時的に資産が減っても、慌てずに続けられる金額で投資する」
ことが大切です。
特に20代は、これから長い期間をかけて資産形成を考えられます。
最初から大きな金額を投資する必要はありません。
毎月1万円でも、3万円でも、自分の生活に無理のない金額から始めることが大切です。
そして、投資を続けるためには、
- 生活防衛資金を確保する
- 無理な積立額にしない
- 長期投資を意識する
- 分散投資をする
- 暴落時に焦らない
- 自分が理解できる商品に投資する
という基本を忘れないようにしましょう。
投資は「一気にお金を増やすためのもの」ではなく、長い時間をかけて資産を育てていくための手段です。
「お金が減るのが怖い」という気持ちを無理に消す必要はありません。
その不安とうまく付き合いながら、自分に合ったペースで資産形成を続けていきましょう。
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