新NISAで投資信託を購入したあと、
「もし売りたくなったらどうすればいい?」
「売却したらNISAの枠はどうなる?」
「利益が出たらすぐ売ったほうがいい?」
と疑問に思う人もいるのではないでしょうか。
新NISAは「買うこと」について解説されることが多いですが、売却についても事前に知っておくことが大切です。
この記事では、新NISAで保有している投資信託を売却するとどうなるのか、初心者向けにわかりやすく解説します。
新NISAの投資信託は売却できる?
結論からいうと、新NISAで購入した投資信託は、必要になれば売却できます。
「NISAで買ったら一生持っていなければいけない」というわけではありません。
例えば、
- お金が必要になった
- 投資方針を変更した
- 別の商品に変更したい
- リスクを下げたい
- 資産を取り崩したい
といった場合には売却を検討できます。
ただし、「売却できる=いつ売っても問題ない」という意味ではありません。
売却する前に、NISAの仕組みを理解しておきましょう。
新NISAで投資信託を売却すると非課税になる?
新NISAの大きなメリットの一つが、投資によって得られた利益が非課税になることです。
通常の課税口座では、投資による利益に税金がかかります。
一方、新NISAの非課税保有期間は無期限です。
そのため、NISA口座内で保有している投資信託を売却して利益が出た場合でも、NISAの制度上、その利益に対して通常の20.315%の税金がかかることはありません。
ただし、NISA口座だから損失がなくなるわけではありません。
投資信託の価格が購入時より下がっていれば、売却時に損失が発生する可能性があります。
NISAで損失が出た場合についてはこちらの記事でも解説しています。
👉 [NISAで損したときの対処法|含み損が出たときに初心者が確認したいこと]
売却したらNISAの枠はどうなる?
ここは新NISA初心者が特に知っておきたいポイントです。
新NISAでは、商品を売却すると、その商品の取得価額(買ったときの金額)を基準にした非課税保有限度額が、翌年以降に再利用できる仕組みになっています。
例えば、100万円で購入した投資信託を売却した場合、
「100万円で売ったから100万円分が戻る」
と単純に考えるのではなく、取得価額100万円分の枠が翌年以降に再利用できると理解しておくと分かりやすいでしょう。
また、売却したからといって、その年にすぐ同じ金額のNISA枠が復活するわけではありません。
この点は、売却を考えるときに注意しておきましょう。
利益が出たらすぐ売るべき?
これは投資初心者が迷いやすいところです。
例えば、
「S&P500が10%上がった!」
「オルカンが20%上がった!」
となると、
「利益が出ているうちに売ったほうがいいのでは?」
と考えるかもしれません。
しかし、利益が出たという理由だけで売却する必要があるとは限りません。
新NISAで長期的な資産形成を目的としているなら、
短期的な値上がりだけを見て売買を繰り返すのではなく、自分が最初に決めた投資方針を確認すること
が大切です。
S&P500などの長期投資についてはこちらも参考にしてください。
👉 S&P500は今から始めても遅いのでしょうか?20代投資初心者向けに、過去の実績や長期投資の考え方、新NISAとの相性をわかりやすく解説します。
暴落したら売ったほうがいい?
反対に、投資信託が大きく下落した場合も、
「これ以上下がる前に売ろう」
と考えてしまうことがあります。
しかし、価格が下落したという理由だけで慌てて売却するのも注意が必要です。
特に長期投資を前提としている場合、短期的な価格変動だけで判断すると、後から相場が回復したときの上昇を逃してしまう可能性があります。
もちろん、
「もう投資を続けられない」
「生活資金が必要になった」
「自分のリスク許容度を超えている」
など、売却する合理的な理由がある場合は別です。
大切なのは、「下がったから怖い」という感情だけで売らないことです。
暴落時の具体的な考え方についてはこちら。
👉 新NISAで暴落したらどうする?20代投資初心者が知っておきたい正しい対応方法
NISAで投資信託を売却するタイミング
「じゃあ、いつ売ればいいの?」
と思う人もいるでしょう。
実は、すべての人に共通する「正解の売却タイミング」はありません。
例えば、
老後資金として使う場合
老後になって生活費として少しずつ取り崩すことが考えられます。
大きな支出がある場合
住宅購入や教育費など、まとまった資金が必要になったときに売却することがあります。
投資方針を変更する場合
自分のリスク許容度が変わった場合などには、保有商品の見直しを検討することがあります。
つまり、
「価格が上がったから売る」だけではなく、「お金を使う目的ができたから売る」
という考え方も重要です。
この考え方については、以前の記事でも詳しく解説しています。
👉 [新NISAの出口戦略とは?20代投資初心者が知っておきたい売却タイミングと取り崩し方法]
投資信託を全部売却する必要はない
売却というと、
「全部売る」
「全部持ち続ける」
の二択だと思ってしまう人もいます。
しかし、実際には一部だけ売却するという方法もあります。
例えば、
100万円分の投資信託を保有していて、20万円だけ必要になった場合。
すべて売却するのではなく、必要な金額分だけ売却するという考え方もできます。
長期的な資産形成を続けながら、必要な分だけ取り崩すことができます。
売却する前に確認したいこと
投資信託を売却する前に、次の項目を確認してみましょう。
① なぜ売るのか?
「利益が出たから」
「暴落して怖いから」
「生活費として必要だから」
など、理由を明確にします。
② 本当に今お金が必要なのか?
生活防衛資金などで対応できないか考えます。
③ 売却したあと、どうするのか?
別の商品を買うのか、現金として保有するのかを考えます。
④ 投資方針と矛盾していないか?
長期投資をすると決めたのに、短期的な値動きだけで売ろうとしていないか確認します。
そもそも「売らない」という選択肢もある
新NISAを長期的な資産形成に利用するのであれば、
「必要になるまで売らない」
という考え方もできます。
例えば、
毎月3万円を積み立てる
↓
長期間保有する
↓
資産が成長する
↓
必要になったときに少しずつ取り崩す
という方法です。
積立額についてはこちらの記事で解説しています。
👉 新NISAで月3万円積立すると20年後はいくら?複利効果を初心者向けに解説
さらに積立額を増やした場合はこちら。
👉 新NISAで月5万円積立すると20年後はいくら?20代会社員が資産形成をシミュレーション
👉 新NISAで月10万円積立すると20年後はいくら?20代会社員の資産形成をシミュレーション
売却するときに焦らないために
投資を始める前に、
「どんなときに売却するのか」
をある程度決めておくと、相場が大きく動いたときにも冷静に判断しやすくなります。
例えば、
「短期的な下落では売らない」
「生活資金が必要になったら取り崩す」
「投資方針が変わったら見直す」
などです。
投資を始める前に、自分なりのルールを作っておくことをおすすめします。
新NISAでやってはいけない行動についてはこちら。
👉 [新NISAでやってはいけない投資行動7選|初心者が失敗しないための注意点]
まとめ|新NISAは「買う」だけでなく「売る」ことも考えよう
新NISAでは投資信託を購入するだけでなく、必要になれば売却することもできます。
ただし、売却するときには、
- なぜ売るのか
- 本当に今売る必要があるのか
- NISAの枠がどうなるのか
- 売却後のお金をどうするのか
- 自分の投資方針と合っているか
を確認することが大切です。
特に初心者の場合、
「上がったから売る」
「下がったから売る」
といった感情だけの判断には注意しましょう。
新NISAを長期的な資産形成に利用するのであれば、購入するときだけではなく、将来どのように取り崩すのかまで考えておくことが大切です。
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